建築基準法専門コンサルタントが必要な理由
建築という行為には、建築基準法をはじめとするさまざまな法令が関係し、設計や計画を進めるうえで、それらを前提として検討する必要があります。
建築基準法は改正を重ねるごとに内容が細分化・高度化しており、建築確認申請を扱う指定確認検査機関においても、個別計画に対する助言や解釈の提示を行う立場にはありません。
そのため、実務上は設計を行う建築士自身が、建築法規を含めて計画を組み立てていくことが一般的となっています。
一方で、国家資格である一級建築士であっても、建築分野の専門化が進む中で、あらゆる用途や規模に対応する建築法規を網羅的に把握し続けることは、年々難しくなってきています。
たとえば、住宅を主に手がけてきた建築士が、非住宅用途や特殊用途の計画に取り組む場合、適用される法令や検討すべきポイントが大きく変わり、その分、計画検討の負担が増えることも少なくありません。
こうした背景の中で求められているのが、建築基準法の構造や考え方、実務上の整理に専門的に向き合う「建築基準法専門コンサルタント」という立場です。
建築基準法専門コンサルタントは、建築法規に関する条文構成や運用の整理を通じて、設計者が法規を「障壁」としてではなく、設計の前提条件として整理し、前向きに扱える状態をつくることを目的としています。
建築法規を理解しやすい形に整えることで、設計検討を進めるための視点や材料を提供することが、私たちの役割です。



